計測用語

JIS Z 8103を基に作成した計測用語です。「【JIS Z 8103:2019】」より上の段落はJISを参照しています。ただしすべては記載していないので、詳細を調べたい場合はJISC(日本産業標準調査会)のウェブサイトで確認してください。利用者登録は必用ですが、JISの内容を無料を閲覧できます。

目次

一般

計測

特定の目的をもって、測定の方法および手段を考究し、実施し、その結果を用いて所期の目的を達成させること。
【JIS Z 8103:2019】

計量

公的に取り決めた測定標準を基礎とする測定。
【JIS Z 8103:2019】

測定

ある量をそれと同じ種類の量の測定単位と比較して、その量の値を実験的に得るプロセス。
注記1:測定は、測定結果の利用目的にかなう量の記述、測定手順、その手順にしたがって動作する校正された測定システムの存在が前提となる。
注記2:一般に、測定で得られる結果は単一の値ではなく、注記1に記載した前提の下でその量に合理的に結び付けることが可能な値すべての集合と考える。
【JIS Z 8103:2019】

量(quantity)

取り決めによって定義し採用する、実数のスカラーの量であって、同じ種類の他のどの量もそれと比較することができ、それら二つの量の比を数値として表すことができるもの。
注記1:測定単位は取り決めによって割り当てられる名称および記号で指定される。
注記2:同一次元の複数の量の測定単位は、それらの量が同じ種類のものでなくても、同一の名称および記号で指定することがある。例えば、ジュール毎ケルビン(J/K)は、それぞれ熱容量の測定単位並びにエントロピーの測定単位両方の名称および記号であるが、両者は一般に同じ種類の量とはみなされない。しかし特別な測定単位名は、特定の種類の量だけに使用が限定されている場合がある。たとえば測定単位「秒のマイナス1乗」(1/s)は、周波数に用いる場合はヘルツ(Hz)であり、放射能の意味として用いる場合はベクレル(Bq)である。
【JIS Z 8103:2019】

(測定)単位(measurement unit)

取り決めによって定義し採用する、実数のスカラーの量であって、同じ種類の他のどの量もそれと比較することができ、それら二つの量の比を数値として表すことができるもの。
注記1:測定単位は取り決めによって割り当てられる名称および記号で指定される。
注記2:同一次元の複数の量の測定単位は、それらの量が同じ種類のものでなくても、同一の名称および記号で指定することがある。例えば、ジュール毎ケルビン(J/K)は、それぞれ熱容量の測定単位並びにエントロピーの測定単位両方の名称および記号であるが、両者は一般に同じ種類の量とはみなされない。しかし特別な測定単位名は、特定の種類の量だけに使用が限定されている場合がある。たとえば測定単位「秒のマイナス1乗」(1/s)は、周波数に用いる場合はヘルツ(Hz)であり、放射能の意味として用いる場合はベクレル(Bq)である。
【JIS Z 8103:2019】

(量の)値(quantity value)

ある与えられた量の大きさを表す、数値と参照基準との組み合わせ。
【JIS Z 8103:2019】

物理量(physical quantity)

物理学における一定の論理体系の下で次元が確定し、定められた単位の倍数として表すことができる量。
【JIS Z 8103:2019】

誤差および不確かさ

測定値(measured value)

測定結果を表す量の値。
【JIS Z 8103:2019】

真値(true value)

量の定義と整合する量の値。
【JIS Z 8103:2019】

(測定)誤差(measurement error)

測定値から真値を引いた値。
【JIS Z 8103:2019】

(測定の)かたより(bias)

測定値の母平均から真値を引いた値。
【JIS Z 8103:2019】

(測定の)ばらつき(dispersion)

測定値がそろっていないこと。またふぞろいの程度。
【JIS Z 8103:2019】

精確さ(accuracy)

測定値と測定対象量の真値との一致の度合い。
【JIS Z 8103:2019】

繰り返し測定を行ったとき、得られた測定値の間にどれだけばらつきが少ないかを示す度合いです。

精度(precision)

指示された条件の下で、同じまたは類似の対象について、反復測定によって得られる指示値または測定値の間の一致の度合い。
【JIS Z 8103:2019】

繰り返し性(repeatability)

一連の測定の繰り返し条件の下での測定の精密さ。
【JIS Z 8103:2019】

測定者や手順、場所を変えず、短時間のうちに測定した結果のばらつきの大きさです。

再現性(reproducibility)

測定の再現条件の下での測定の精密さ。
【JIS Z 8103:2019】

測定者や手順、場所、時期を変えて測定した結果のばらつきの大きさです。

不確かさ(uncertainty)

測定値に付随する、合理的に測定対象量に結び付けられ得る値の広がりを特徴づけるパラメーター。
【JIS Z 8103:2019】

測定器

信号(signal)

測定対象量と関数関係にあり、測定対象量を表す量。
【JIS Z 8103:2019】

量子化(quantization)

連続的な信号の大きさをいくつかの区間に区分し、各区間内を同一の値とみなすこと。
【JIS Z 8103:2019】

雑音(noise)

測定システムに混入または測定システム内で発生して、信号の発生、伝達、受信の妨害となり、測定対象量との関数関係を乱すもの。
【JIS Z 8103:2019】

SN比(signal-to-noise ratio)

信号パワーの雑音パワーに対する比。普通はデシベルで表す。
【JIS Z 8103:2019】

検出(detection)

測定対象量を信号として取り出すこと。
【JIS Z 8103:2019】

変換(signal conversion)

信号または量を、それに対応する他の種類の信号もしくは量、または同じ種類の信号もしくは量に変えること。
【JIS Z 8103:2019】

伝送(transmission)

検出器、電送器などからの信号を、受信器に送り伝えること。
【JIS Z 8103:2019】

増幅(amplification)

入力信号よりも高いレベルの出力信号を与えること。
【JIS Z 8103:2019】

測定器(measuring instrument)

測定を行うために、単独で、または1台以上の補助装置とあわせて用いる装置。
【JIS Z 8103:2019】

センサー(sensor)

測定しようとする量を伝える現象、物体または物質によって直接的に影響を受ける測定システムの要素。
【JIS Z 8103:2019】

検出器(detector)

ある量がしきい値を超えたときに、その量と関連する現象、物体または物質の存在を示す装置または物質。
【JIS Z 8103:2019】

測定器の特性および性能

応答(response)

測定器への入力信号に対して出力が対応するありさま。
【JIS Z 8103:2019】

直線性(linearity)

入力信号と出力信号との間の直接関係からのずれの小さい程度。
【JIS Z 8103:2019】

一般的に測定範囲の最大値(フルスケール)に対するパーセンテージとして「%F.S.」で表します。

非直線性(non-linearity)

入力と出力の関係が比例関係にない状態そのもの、またはそのずれの度合いです。一般的に測定範囲の最大値(フルスケール)に対するパーセンテージとして「%F.S.」で表します。

指示値(indication)

測定器または測定システムが提示する量の値。
【JIS Z 8103:2019】

公称値(nominal value)

測定器または測定システムを適切に用いるための手引きとなる。測定器または測定システムを特徴づける量の丸め値または近似値。
【JIS Z 8103:2019】

器差(instrumental error)

指示値から真値を引いた値。
【JIS Z 8103:2019】

感度(sensitivity of a measuring system)

測定される量の値の変化に対する、測定システムの指示値の変化の比率。
【JIS Z 8103:2019】

分解能(resolution)

対応する指示値が感知できる変化を生じる、測定される量の最小の変化。
【JIS Z 8103:2019】

不感帯(dead band)

対応する指示値に検出可能な変化を与えることなく、両方向に変化し得る測定される量の値の最大区間。
【JIS Z 8103:2019】

検出限界(detection limit)

ある与えられた測定順によって検出できる最小の量の値。
【JIS Z 8103:2019】

安定性(stability of a measuring instrument)

測定器の特性が時間的に一定であるという測定器の性質。
【JIS Z 8103:2019】

許容差(tolerance)

基準にとった値と、それに対して許容される限界の値との差。
【JIS Z 8103:2019】

最大許容誤差(maximum permissible error)

既知の参照値に関して、ある与えられた測定、測定器または測定システムの仕様または規則によって許されている測定誤差の極限値。
【JIS Z 8103:2019】

トレーサビリティ

校正(calibration)

指定の条件下において、第一段階で、測定標準によって提供される不確かさをともなう量の値とそれに対応する指示値との不確かさをともなう関係を確立し、第二段階で、この情報用いて指示値から測定結果を得るための関係を確立する操作。
【JIS Z 8103:2019】

測定器の示す値と、標準器の示す値との間の関係を確定する作業です。簡単にいうと、測定器が正しく機能しているかを確認し、記録する作業です。確認と記録のみで、測定器の誤差を修正する調整は含まれません。

トレーサビリティ(traceability)

個々の校正が不確かさに寄与する、切れ目なく連鎖した、文書化された構成をとおして、測定結果を参照基準に関係づけることができる測定結果の性質。
【JIS Z 8103:2019】

これを図示したたのがトレーサビリティ体系で、下図のように測定結果が国家標準や国際標準にまで繋がっていることを示します。

測定標準(measurement standard)

何らかの参照基準として用いる、表記された量の値およびその不確かさをもつ、ある与えられた量の定義を現示したもの。
【JIS Z 8103:2019】

測定を行う際の基準となる量を提供するものです。「標準不確かさ3µgの1kg質量標準」などが該当します。

国際標準(international standard)

国際協定の調印国によって承認され、世界中で用いることを意図した測定標準。
【JIS Z 8103:2019】

国際単位系(SI)のような、世界中で通用する測定の基準となるものです。国際キログラム原器などが該当します。

国家標準(national standard)

当該の種類の量について、他の測定標準に量の値を付与するための基礎として、ある国または経済圏で用いるように国家当局が承認した測定標準。
【JIS Z 8103:2019】

その国で最も正確かつ信頼性の高い測定の基準となるものです。

一次標準(primary standard)

一次参照測定手順を用いて確立された、または取り決めによって選定された人工物として作られた測定標準。
【JIS Z 8103:2019】

トレーサビリティ体系の最上位に位置する測定標準です。水の三重点セルなどが該当します。

二次標準(secondary standard)

同じ種類の量の一次測定標準を用いた校正をとおして確立された測定標準。
【JIS Z 8103:2019】

一次標準を用いて校正された測定標準で、トレーサビリティ体系の2番目に位置します。

標準物質(reference material)

指定された特性に関して十分に均質かつ安定な物質であって、測定または名義的性質の検査において意図する用途に適していることが立証されているもの。
【JIS Z 8103:2019】

測定の基準となる、均質で安定した材料や物質です。成分の濃度や特性値が正確にわかっている、分析のものさしとなる物質です。

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