日本語文章のスタイル

文章を書く際に気を付けていることの覚え書きです。当サイトの文章は、原則以下に倣っています。

目次

基本スタイル

漢字とかなのバランスを考える

漢字ばかりが並ぶと読み取りづらくなります。次のようなものは、ひらがなで書くと良いでしょう。

ひらがな漢字
あらかじめ予め
および及び
かつ且つ
ください下さい
こと
さらに更に
したがって従って
しばらく暫く
ひらがな漢字
すなわち即ち
ただし但し
たち
たび
ため
できる出来る
とおり通り
ところ
ひらがな漢字
なお
など
ならびに並びに
ほど
また
まで
ゆえに故に
よう

外来語(カタカナ)の表記

  1. 語尾が「-er」「-or」「-ar」で終わるもの、または「-ty」や「-ry」など「y」で終わるものは、原則として調音符号付けます。
    例:コンピューター(computer)、エレベーター(elevator)、カレンダー(calendar)、コミュニティー(community)、カテゴリー(category)

迷ったときは内閣告示・内閣訓令の「外来語の表記」に倣うと良いでしょう。

数字の表記

  1. 横書きは算用数字(1~9)、縦書きは漢数字(一~九)を使います。
  2. 算用数字は半角とします。
  3. 概数は漢数字を用います。
    例:数十人
  4. 算用数字で表す場合は「○か所」「○か月」、漢数字の場合は「○箇所」「○箇月」とします。

記号の表記

  1. 記号は原則として半角で表します。ただし本文内に表記する、下記の記号は全角で表します。
    ( ) ? ! ~ :
  2. 全角文字に挟まれたスラッシュは全角(/)で、半角文字に挟まれたスラッシュは半角(/)で表します。
    例:オン/オフ、on/off

その他の原則

  1. カタカナは全角とします。
  2. 英字は半角とします。
  3. 数値と単位の間にスペースを入れません。
  4. 英数字や記号の前後にスペースを入れません。

文章の書き方

文体は揃える

一つの文書内で、「ですます調」と「である調」を混ぜてはいけません。ただし下記は例外です。

  • 見出し
  • 箇条書き

重複を避ける

単語や文節の重複は文章を読み取りにくくしたり、単調で幼い印象を与えたりするため避けるべきです。

  • あの会社最新技術応用可能性は無限大です。
  • あの会社が開発した最新技術は、応用の可能性が無限大です。
  • 先週、クライアントに提案書を送付しました。その後、担当者からフィードバックをもらいました。それを受けて、内容を一部修正しました
  • 先週、クライアントに提案書を送付しました。その後、担当者からフィードバックが寄せられています。それを受けて、内容を一部修正しました

一文一義を意識する

一文を長くすると、文章の意味を読み取りづらくなります。一つの文章には一つ、多くても二つの情報までを盛り込むようにします。

  • 昨日開催された新製品発表会は多くの来場者で賑わい、特に新しいスマートフォンはカメラの性能とデザインが優れていたため大きな注目を集めましたが、価格が高めであるという声も一部で上がっていました
  • 昨日新製品発表会が開催され、多くの来場者で賑わい大成功を収めました。特に新しいスマートフォンは、カメラの性能とデザインの優秀さから大きな注目を集めています。しかし価格が高めであるという懸念の声も一部で上がっていました

冗長な表現は避ける

文章は短いほど理解しやすくなります。重複する言い回しや、不要な言葉は削りましょう。

  • 参加人数は約20名くらいです。
  • 参加人数は約20名です。
  • 参加人数は20名くらいです。
  • データを削除することができます
  • データを削除できます

同じ言葉を二度用いない

主語と述語が同じ言葉だと間抜けさを与えます。一文が長くなるほど陥りやすいため、注意しましょう。

  • 誤作動の原因は、ボタンの同時押しを考慮していなかったことが原因です。
  • ボタンの同時押しを考慮していなかったことが、誤作動の原因です。

参考文献

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