危険物取扱者 乙種第1類~第6類の資格試験のためにまとめた情報です。覚えるべき情報のみで説明書きは一切ありませんが、これだけ覚えておけば合格は可能かなと思います。
もし乙4に合格できないときは、乙6を先に受けてから乙4に進むと覚える量が少なくて済みます。
目次
危険物取扱者とは
危険物取扱者とは、消防法で定められた火災を発生させる危険性の高い物質(個体または液体)の取り扱いや、その取り扱いに立ち会うために必要となる国家資格である。「甲種」または「乙種の該当する類」の有資格者が作業に立ち会えば、無資格者も危険物の取り扱いができる。
| 分類 | 内容 |
|---|---|
| 甲種 | 第1類~第6類全ての種類の危険物の取り扱いと立会いができる。 |
| 乙種 | 免状を取得した類の危険物の取り扱いと立会いができる。 |
| 丙種 | 第4類に属する危険物のうちガソリン、灯油、軽油、第3石油類(重油、潤滑油及び引火点130℃以上のものに限る)、第4石油類及び動植物油類のみ取り扱いができる。 |
| 類 | 性質 | 性質の概要 |
|---|---|---|
| 第1類 | 酸化性固体 (不燃性) | そのもの自体は燃焼しないが、他の物質を酸化させる酸素を多量に含有しており、可燃物と混合したとき、熱、衝撃等で分解し、極めて激しい燃焼を起こさせる固体である。 |
| 第2類 | 可燃性固体 | 火炎により着火しやすい、または比較的低温で引火しやすい固体であり、燃え方が早いために消火が困難である。 |
| 第3類 | 自然発火性 及び 禁水性物質 | 空気に触れると自然に発火する。または水と接触して発火、若しくは可燃性ガスを発生する。(液体又は固体) |
| 第4類 | 引火性液体 | 引火性を有する液体。 |
| 第5類 | 自己反応性 物質 | 燃焼に必要な酸素と可燃物の両方を含有しており、加熱分解等により、比較的低い温度で多量の熱を発生し、または爆発的に反応が進行する。(液体又は固体) |
| 第6類 | 酸化性液体 (不燃性) | そのもの自体は燃焼しないが、他の物質を酸化させる酸素を多量に含有しており、混在する他の可燃物の燃焼を促進する性質をもつ液体である。 |
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 引火点 | 点火源があると発火する温度。(可燃性蒸気が発火する濃度に達する温度) |
| 燃焼点 | 燃焼が継続するのに必要な温度。 |
| 発火点 | 点火源がなくても発火する温度。 |
| 吸湿性 | 空気中の水分を吸収、もしくは吸着する性質。 |
| 潮解性 | 空気中の水分をとりこんで自発的に水溶液となる性質。 |
法令
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| 講習 | 危険物取扱作業に従事している有資格者は、法令に基づく保安講習を3年に1回受ける必要がある。(実務に就いていない場合は受講しなくていい) | ||
|---|---|---|---|
| 新たに免状の交付を受けた場合 | 交付日以降最初の4月1日から3年以内。 | ||
| 継続して作業に従事している場合 | 前回受講を受けた日以降、最初の4月1日から3年以内。 | ||
| 新たに(再び)従事する場合 | 過去2年以内に免状交付または講習を受けている場合 | 免状交付日または前回受講日以降、最初の4月1日から3年以内。 | |
| その他 | 作業に従事することになった日から1年以内。 | ||
| 更新 | 免状に貼り付けている写真を撮影してから、10年が経過する前。 氏名、本籍地の都道府県が変わったとき。 | ||
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| 製造所等の名称 | 保安監督者 | 施設保安員 | 製造所等の名称 | 保安監督者 | 施設保安員 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 製造所 | ◎ | ○ | 移動タンク貯蔵所 | × | × | |
| 屋内貯蔵所 | ○ | × | 屋外貯蔵所 | ○ | × | |
| 屋外タンク貯蔵所 | ◎ | × | 給油取扱所 | ◎ | × | |
| 屋内タンク貯蔵所 | ○ | × | 販売取扱所 | ○ | × | |
| 地下タンク貯蔵所 | ○ | × | 移送取扱所 | ◎ | ○ | |
| 簡易タンク貯蔵所 | ○ | × | 一般取扱所 | ◎ | ○ |
※「◎」は指定数量の倍数に関係なく、選任が必要な施設。
| 指定数量の倍数に規制のある施設 | 指定数量に関係なく必要な施設 |
|---|---|
| 製造所、一般取扱所、屋内貯蔵所、屋外貯蔵所、屋外タンク貯蔵所 | 給油取扱所、移送取扱所 |
| 製造所等 | 保安距離 | 保有空地 |
|---|---|---|
| 製造所 | ○ | ○ |
| 一般取扱所 | ○ | ○ |
| 屋内貯蔵所 | ○ | ○ |
| 屋外貯蔵所 | ○ | ○ |
| 屋外タンク貯蔵所 | ○ | ○ |
| 簡易タンク貯蔵所 | × | ○ |
| 保安対象物 | 保安距離 |
|---|---|
| 特別高圧架空電線(7000~35000 V以下) | 3 m以上 |
| 特別高圧架空電線(35000 V以上) | 5 m以上 |
| 同一敷地外の一般住宅 | 10 m以上 |
| 高圧ガスの施設 | 20 m以上 |
| 学校(幼稚園~高校)、病院、公会食堂 | 30 m以上 |
| 重要文化財 | 50 m以上 |
| 施設 | 条件 |
|---|---|
| 製造所 | 指定数量の倍数が10以上または地下タンクを有するもの |
| 一般取扱所 | 指定数量の倍数が10以上または地下タンクを有するもの |
| 屋外貯蔵所 | 指定数量の倍数が100以上 |
| 屋内貯蔵所 | 指定数量の倍数が150以上 |
| 屋外タンク貯蔵所 | 指定数量の倍数が200以上 |
| 給油取扱所 | 地下タンクを有するもの |
| 地下タンク貯蔵所 | すべて実施する |
| 移動タンク貯蔵所 | すべて実施する |
| 移送タンク貯蔵所 | すべて実施する |
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| 手続事項 | 内容 | 申請先 | |
|---|---|---|---|
| 許可 | 設置 | 製造所等を設置 | 市町村長等 |
| 変更 | 製造所等の位置、構造又は設備の変更 | ||
| 承認 | 仮貯蔵・仮取り扱い | 指定数量以上の危険物を10日以内の期間、仮に貯蔵し取り扱う場合 | 消防長または消防署長 |
| 仮使用 | 変更部分以外の全部又は一部を仮に使用する場合 | 市町村長等 | |
| 認可 | 作成・変更 | 予防規定を作成又は変更した場合 | 市町村長等 |
| 届出 | 製造所等の譲渡又は引渡し(遅滞なく) 危険物の品名、数量又は指定数量の倍数の変更(10日前まで) 製造所等の用途を廃止(遅滞なく) 危険物保安統括管理者を選任又は解任(遅滞なく) 危険物保安監督者を選任又は解任(遅滞なく) | 市町村長等 | |
化学
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 融解 | 固体が液体に変化することで、そのときの温度を融点という。また、固体が液体に変化するときに吸収される熱を融解熱という。 |
| 凝固 | 液体が固体に変化することで、そのときの温度を凝固点という。また、液体が固体に変化するときに放出される熱を凝固熱という。 |
| 蒸発 (気化) | 液体が気体に変化すること。また、液体が気体に変化するときに吸収される熱を蒸発熱(気化熱)という。 |
| 凝縮 (液化) | 気体が液体に変化すること。また、気体が液体に変化するときに放出される熱を凝縮熱(液化熱)という。 |
| 昇華 | 固体が気体に変化すること、または、気体が固体に変化すること。また、固体が気体に変化するときに吸収される熱、または、気体が固体に変化するときに放出される熱を昇華熱という。 |
| 電気抵抗の大きい物質である場合。 | 乾燥している場合。 |
| 流速が速い場合。 | 合成繊維の服を着用している場合。 |
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| 燃焼の種類 | 意味 | 例 | |
|---|---|---|---|
| 気体 | 拡散燃焼 | 可燃性ガスが連続的に供給され、空気と混合しながら燃焼すること。 | 都市ガス、プロパンガス |
| 予混合燃焼 | 可燃性ガスと空気あるいは酸素とが、燃焼開始に先立ってあらかじめ混合され燃焼すること。 | ||
| 液体 | 蒸発燃焼 | 液面から蒸発する可燃性蒸気が空気と混合して燃焼すること。 | アルコール類、ガソリン、灯油 |
| 固体 | 分解燃焼 | 可燃物が加熱されて熱分解し、その際発生する可燃性ガスが燃焼すること。 | 木材、石炭、プラスチック |
| 表面燃焼 | 固体のまま表面で熱分解を起こさず、空気と接触した部分が燃焼すること。 | 木炭、コークス | |
| 内部燃焼 | 分解燃焼のうち、その物質に含有する酸素によって燃焼すること。 | ニトロセルロース、セルロイド | |
| 蒸発燃焼 | 固体を熱した場合、熱分解を起こすことがなくそのまま蒸発してその蒸気が燃焼すること。 | 硫黄、ナフタリン |
| 区分 | 品名 |
|---|---|
| 第1種消火設備 | 屋内消火栓設備、屋外消火栓設備 |
| 第2種消火設備 | スプリンクラー設備 |
| 第3種消火設備 | 水蒸気消火設備、水噴霧消火設備、泡消火設備、二酸化炭素消火設備、ハロゲン消火設備、粉末消火設備 |
| 第4種消火設備 | 大型消火器 |
| 第5種消火設備 | 小型消火器、乾燥砂、膨張ひる石、膨張真珠石、水バケツ、水槽 |
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| 普通火災 (A火災) | 油火災(B火災) | 電気火災 (C火災) | 消火効果 | 消火薬剤 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 非水溶 | 水溶性 | ||||||
| 棒状の水 | ○ | × | × | × | 冷却 | 水 | |
| 強化液消化剤 | 棒状 | ○ | × | × | × | 冷却・再燃防止 | 炭酸カリウム |
| 霧状 | ○ | ○ | ○ | ○ | 抑制 | ||
| 泡消化剤 | 一般 | ○ | ○ | × | × | 窒息・冷却 | 炭酸水素ナトリウム、硫酸アルミニウム等 |
| 水溶性液体用 | - | - | ○ | - | - | ||
| 二酸化炭素消化剤 | × | ○ | ○ | ○ | 窒息 | 二酸化炭素 | |
| ハロゲン化物消化剤 | × | ○ | ○ | ○ | 窒息・抑制 | ハロン1301等 | |
| 粉末消化剤 (りん酸塩類) | × (〇) | ○ | ○ | ○ | 窒息・抑制 | 炭酸水素塩類 (りん酸塩類等) | |
危険物
第1類 酸化性固体
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| 品名 | 代表物質 | |
|---|---|---|
| 塩素酸塩類 | 塩素酸カリウム、塩素酸ナトリウム、塩素酸アンモニウム、塩素酸バリウム、塩素酸カルシウム | |
| 過塩素酸塩類 | 過塩素酸カリウム、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸アンモニウム | |
| 無機過酸化物 | 過酸化カリウム、過酸化ナトリウム、過酸化カルシウム、過酸化バリウム、過酸化マグネシウム、過酸化リチウム、過酸化ルビジウム、過酸化セシウム、過酸化ストロンチウム | |
| 亜塩素酸塩類 | 亜塩素酸カリウム、亜塩素酸ナトリウム、亜塩素酸銅、亜塩素酸鉛 | |
| 臭素酸塩類 | 臭素酸カリウム、臭素酸ナトリウム、臭素酸バリウム、臭素酸マグネシウム | |
| 硝酸塩類 | 硝酸カリウム、硝酸ナトリウム、硝酸アンモニウム | |
| よう素酸塩類 | よう素酸カリウム、よう素酸ナトリウム、よう素酸カルシウム、よう素酸亜鉛 | |
| 過マンガン酸塩類 | 過マンガン酸カリウム、過マンガン酸ナトリウム、過マンガン酸アンモニウム | |
| 重クロム酸塩類 | 重クロム酸カリウム、重クロム酸アンモニウム | |
| その他のもので、政令で定めるもの | 過よう素酸塩類 | 過よう素酸ナトリウム |
| 過よう素酸 | メタ過よう素酸 | |
| クロム・鉛またはよう素の酸化物 | 三酸化クロム、二酸化鉛 | |
| 亜硝酸塩類 | 亜硝酸ナトリウム | |
| 次亜塩素酸塩類 | 次亜塩素酸カルシウム | |
| 塩素化イソシアヌル酸 | 三塩素化イソシアヌル酸 | |
| ペルオキソ二硫酸塩類 | ペルオキソ二硫酸カリウム | |
| ペルオキソほう酸塩類 | ペルオキソホウ酸アンモニウム | |
| 炭酸ナトリウム過酸化水素付加物 | 炭酸ナトリウム過酸化水素付加物 | |
| 分類 | 代表物質 | 指定数量 |
|---|---|---|
| 第1種酸化性固体 | 塩素酸ナトリウム、亜塩素酸ナトリウム、臭素酸ナトリウム、過酸化バリウム、過マンガン酸カリウム、亜硝酸ナトリウム | 50 kg |
| 第2種酸化性固体 | 硝酸アンモニウム(粒状)、亜硝酸カリウム、トリクロロイソシアヌル酸、さらし粉 | 300 kg |
| 第3種酸化性固体 | りん硝安カリ(肥料品)、硝酸鉄(9水塩)、硝酸アルミニウム(9水塩)、ペルオキソ二硫化酸カリウム | 1000 kg |
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| 品名 | 形状 | 水溶性 | 潮解 性 | 吸湿 性 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 水 | エ(※1) | |||||
| 塩素酸塩類 | 塩素酸カリウム | 無色の結晶 または 白色粉末 | △ | |||
| 塩素酸ナトリウム | 無色の結晶 | ○ | ○ | ○ | ||
| 塩素酸アンモニウム | 無色の結晶 | ○ | △ | ○ | ||
| 過塩素酸塩類 | 過塩素酸カリウム | 無色の結晶 | ||||
| 過塩素酸ナトリウム | 無色の結晶 | ○ | ○ | ○ | ||
| 過塩素酸アンモニウム | 無色の結晶 | ○ | ○ | |||
| 無機過酸化物 | 過酸化カリウム | オレンジ色の粉末 | ○ | ○ | ||
| 過酸化ナトリウム | 黄白色の粉末 | ○ | ○ | |||
| 過酸化カルシウム | 無色の粉末 | △ | ||||
| 過酸化バリウム | 灰白色の粉末 | △ | ||||
| 過酸化マグネシウム | 白色の粉末 | ○ | ||||
| 亜塩素酸塩類 | 亜塩素酸ナトリウム | 白色の粉末 | ○ | ○ | ||
| 臭素酸塩類 | 臭素酸カリウム | 無色の結晶性粉末 | △ | |||
| 硝酸塩類 | 硝酸カリウム | 無色の結晶 | ○ | |||
| 硝酸ナトリウム | 無色の結晶 | ○ | ○ | |||
| 硝酸アンモニウム | 白色の結晶 | ○ | ○ | ○ | ○ | |
| よう素酸塩類 | よう素酸カリウム | 白色の結晶 または 結晶性粉末 | △ | |||
| よう素酸ナトリウム | 無色の結晶 | ○ | ||||
| 過マンガン酸塩類 | 過マンガン酸カリウム | 黒紫 または 赤紫色の結晶 | ○ | ○ | ||
| 過マンガン酸ナトリウム | 赤紫色の粉末 | ○ | ○ | |||
| 重クロム酸塩類 | 重クロム酸カリウム | 橙赤色の結晶 | ○ | |||
| 重クロム酸アンモニウム | 橙赤色の結晶 | ○ | ○ | |||
| その他 | 三酸化クロム | 暗赤色の針状結晶 | ○ | ○ | ○ | |
| 二酸化鉛 | 暗褐色の粉末 | |||||
| 亜硝酸ナトリウム | 白色 または 淡黄色の結晶性粉末 | ○ | △ | ○ | ○ | |
| 次亜塩素酸塩類 | 白色の粉末 | ○ | ○ | |||
※1 エタノール。
塩素酸塩類
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 性状 | 比重は1より大きく、不燃性で、加熱、衝撃等により酸素を発生し、可燃物の燃焼を促進する。 |
| 貯蔵、 取り扱い方法 | 火気、衝撃、可燃物(有機物)、強酸との接触をさけ、密栓して冷暗所に貯蔵する。 |
| 消火方法 | 大量の水で消火する。 |
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| 品名 | 比重 | 分解温度 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 塩素酸カリウム (KCIO3) | 2.33 | 400 | 強力な酸化剤で有毒である。 燃焼時に有毒ガスを発生する。 熱水には溶ける。 |
| 塩素酸ナトリウム (NaCIO3) | 2.50 | 300 | 燃焼時に有毒ガスを発生する。 |
| 塩素酸アンモニウム (NH4CIO3) | 2.42 | 100 | 自然爆発の危険性があるので、長期保存できない。 |
過塩素酸塩類
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 性状 | 比重は1より大きく、不燃性で、加熱、衝撃等により酸素を発生し、可燃物の燃焼を促進する。 常温では塩素酸塩類より安定している。 強酸化剤ではあるが、塩素酸塩類よりはやや弱い。 |
| 貯蔵、 取り扱い方法 | 火気、衝撃、可燃物(有機物)、強酸との接触をさけ、密栓して冷暗所に貯蔵する。 |
| 消火方法 | 大量の水で消火する。 |
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| 品名 | 比重 | 分解温度 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 過塩素酸カリウム (KCIO4) | 2.52 | 400 | 塩素酸カリウムと同じ。 |
| 過塩素酸ナトリウム (NaCIO4) | 2.03 | 200 | 塩素酸ナトリウムと同じ。 |
| 過塩素酸アンモニウム (NH4CIO4) | 1.95 | 150 | 燃焼時に有毒ガスを発生する。 |
無機過酸化物
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 性状 | 比重は1より大きく、不燃性で、加熱、衝撃等により酸素を発生し、可燃物の燃焼を促進する。 水と作用して発熱し、分解して酸素を発生する。 |
| 貯蔵、 取り扱い方法 | 火気、衝撃、可燃物(有機物)、強酸との接触をさけ、密栓して冷暗所に貯蔵する。 水との接触をさける。 |
| 消火方法 | アルカリ金属(カリウム、ナトリウムなど)に注水は厳禁である。 アルカリ土類金属(カルシウム、バリウム、マグネシウムなど)はアルカリ金属ほど激しく反応はしないが、注水はさける。 初期の段階で、炭酸水素塩類の粉末消火器や乾燥砂などを用い、中期以降は大量の水を隣接する可燃物に注水し、延焼を防ぐ。 |
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| 品名 | 比重 | 分解温度 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 過酸化カリウム (K2O2) | 2.0 | 490 | |
| 過酸化ナトリウム (Na2O2) | 2.80 | 660 | |
| 過酸化バリウム (BaO2) | 4.96 | 800 | 酸または熱湯と反応して酸素を発生する。 アルカリ土類金属の中では最も安定している。 |
亜塩素酸塩類
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 性状 | 比重は1より大きく、不燃性で、加熱、衝撃等により酸素を発生し、可燃物の燃焼を促進する。 |
| 貯蔵、 取り扱い方法 | 火気、衝撃、可燃物(有機物)、強酸との接触をさけ、密栓して冷暗所に貯蔵する。 |
| 消火方法 | 大量の水で消火する。 |
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| 品名 | 比重 | 分解温度 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 亜塩素酸ナトリウム (NaCIO2) | 2.50 | 180~200 | 燃焼時に有毒ガスを発生する。 直射日光や紫外線で徐々に分解して二酸化炭素を発生するため、特有な刺激臭がある。 鉄や銅を腐食させる。 直射日光をさけて冷暗所に貯蔵する。 多量の水(強化液、泡含)または粉末(りん酸塩)を使用して消火する。 |
臭素酸塩類
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 性状 | 比重は1より大きく、不燃性で、加熱、衝撃等により酸素を発生し、可燃物の燃焼を促進する。 |
| 貯蔵、 取り扱い方法 | 火気、衝撃、可燃物(有機物)、強酸との接触をさけ、密栓して冷暗所に貯蔵する。 |
| 消火方法 | 大量の水で消火する。 |
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| 品名 | 比重 | 分解温度 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 臭素酸カリウム (KBrO3) | 3.27 | 370 | 水溶液は強い酸性を示す。 |
硝酸塩類
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 性状 | 比重は1より大きく、不燃性で、加熱、衝撃等により酸素を発生し、可燃物の燃焼を促進する。 |
| 貯蔵、 取り扱い方法 | 火気、衝撃、可燃物(有機物)、強酸との接触をさけ、密栓して冷暗所に貯蔵する。 |
| 消火方法 | 大量の水で消火する。 |
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| 品名 | 比重 | 分解温度 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 硝酸カリウム (KNO3) | 2.11 | 400 | 黒色火薬の原料である。 |
| 硝酸ナトリウム (NaNO3) | 2.25 | 380 | |
| 硝酸アンモニウム (NH4NO3) | 1.73 | 210 | 単独でも急激な加熱や衝撃によって分解し、爆発することがある。 約210℃で分解し、水と亜酸化窒素(一酸化二窒素)を生じる。 アルカリと接触(混合)すると有毒ガス(アンモニア)が発生する。 水に溶ける際、激しく吸熱する。 |
よう素酸塩類
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 性状 | 比重は1より大きく、不燃性で、加熱、衝撃等により酸素を発生し、可燃物の燃焼を促進する。 |
| 貯蔵、 取り扱い方法 | 火気、衝撃、可燃物(有機物)、強酸との接触をさけ、密栓して冷暗所に貯蔵する。 |
| 消火方法 | 大量の水で消火する。 |
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| 品名 | 比重 | 分解温度 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| よう素酸カリウム (KIO3) | 3.89 | 560 | 冷水にわずかに溶け、温水によく溶ける。 |
| よう素酸ナトリウム (NaIO3) | 4.30 | 425 |
過マンガン酸塩類
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 性状 | 比重は1より大きく、不燃性で、加熱、衝撃等により酸素を発生し、可燃物の燃焼を促進する。 |
| 貯蔵、 取り扱い方法 | 火気、衝撃、可燃物(有機物)、強酸との接触をさけ、密栓して冷暗所に貯蔵する。 |
| 消火方法 | 大量の水で消火する。 |
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| 品名 | 比重 | 分解温度 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 過マンガン酸カリウム (KMnO4) | 2.70 | 200 | 硫酸を加えると爆発する。 塩酸と接触すると塩素、アルカリと接触すると酸素が発生する。 水に溶けると濃紫色を呈する。 アルコールやアセトンなどに溶ける。 日光に当たると分解する。 |
| 過マンガン酸ナトリウム (NaMnO4∙3H2O) | 2.50 | 170 | 硫酸を加えると爆発する。 |
重クロム酸塩類
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 性状 | 比重は1より大きく、不燃性で、加熱、衝撃等により酸素を発生し、可燃物の燃焼を促進する。 |
| 貯蔵、 取り扱い方法 | 火気、衝撃、可燃物(有機物)、強酸との接触をさけ、密栓して冷暗所に貯蔵する。 |
| 消火方法 | 大量の水で消火する。 |
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| 品名 | 比重 | 分解温度 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 重クロム酸カリウム (K2Cr2O7) | 2.69 | 500 | 毒性が強い。 |
| 重クロム酸アンモニウム ((NH4)2Cr2O7) | 2.15 | 180 | 加熱すると分解して、窒素を発生する。 毒性が強い。 |
その他のもので、政令で定めるもの
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 性状 | 比重は1より大きく、不燃性で、加熱、衝撃等により酸素を発生し、可燃物の燃焼を促進する。 |
| 貯蔵、 取り扱い方法 | 火気、衝撃、可燃物(有機物)、強酸との接触をさけ、密栓して冷暗所に貯蔵する。 |
| 消火方法 | 大量の水で消火する。 |
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| 品名 | 比重 | 分解温度 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 三酸化クロム (CrO3) | 2.70 | 250 | アルコール、エーテル、アセトンなどと接触すると、爆発的に発火する。 水と接触すると、腐食性の強いクロム酸になる。また、激しく発熱する。 酸化性、有毒性が強い(皮膚を腐食させる)。 |
| 二酸化鉛 (PbO2) | 9.38 | 290 | 日光が当たると、分解して酸素を発生する。 きわめて有毒性が強い。 |
| 次亜塩素酸カルシウム三水塩 (Ca(CIO)2∙3H2O) | 2.4 | 150 | 水と反応して塩化水素を発生する。 空気中では次亜塩素酸を遊離するので、強い塩素臭がある。 光や熱により急激に分解する。 |
第2類 可燃性固体
| 品名 | 代表物質(品名と物質名が同じものは省略) |
|---|---|
| 硫化りん | 三流化りん、五流化りん、七硫化りん |
| 赤りん | |
| 硫黄 | |
| 鉄粉 | |
| 金属粉 | アルミニウム粉、亜鉛粉 |
| マグネシウム | |
| 引火性固体 | 固形アルコール、ゴムのり、ラッカーパテ |
硫化りん
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 性状 | 水には溶けないが二硫化炭素には溶ける。 燃焼すると有毒な亜硫酸ガス(二酸化硫黄)を発生する。 |
| 貯蔵、 取り扱い方法 | 火気、加熱、酸化剤を避け、密栓して冷暗所に貯蔵する。 水や金属粉などと接触させない。 |
| 消火方法 | 乾燥砂または不燃性ガスで消火する。 |
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| 品名 | 比重 | 形状 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 三流化りん (P4S3) | 2.03 | 黄色の結晶 | 熱湯と反応すると、可燃性で有毒な硫化水素を発生する。 ベンゼンに溶ける。 発火点は100℃。 |
| 五硫化りん (P2S5) | 2.09 | 淡黄色の結晶 | 水と反応すると、可燃性で有毒な硫化水素を発生する。 |
| 七硫化りん (P4S7) | 2.19 | 淡黄色の結晶 | 水または熱湯と反応すると、可燃性で有毒な硫化水素を発生する。 |
赤りん (P)
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 性状 | 比重2.1~2.3。 赤褐色の粉末。 無臭で無毒。 水にも二硫化炭素にも溶けない。 約260℃で発火する。 1気圧で約400℃で昇華する。 粉じん爆発の危険性がある。 黄りんと混合したものは自然発火の危険性がある。 燃焼すると、有毒な五酸化りんを発生する。 |
| 貯蔵、 取り扱い方法 | 火気、加熱、酸化剤を避け、密栓して冷暗所に貯蔵する。 |
| 消火方法 | 注水により消火する。 |
硫黄 (S)
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 性状 | 比重2.07。 黄色の個体または粉末。 無味無臭。 水には溶けないが、二硫化炭素には溶ける。 粉じん爆発の危険性がある。 発火点は360℃、融点は約115℃。 静電気を生じやすい。 燃焼すると、刺激臭のある有毒な二酸化硫黄を発生する。 |
| 貯蔵、 取り扱い方法 | 火気、加熱、酸化剤を避け、密栓して冷暗所に貯蔵する。 |
| 消火方法 | 水と土砂により消火する。 |
鉄粉 (Fe)
53 µmの網ふるいを通過するものが50%以上ある鉄粉が対象。
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 性状 | 比重7.86。 灰白色の粉末。 水、アルカリには溶けない。 酸に溶けて水素を発生する。 粉じん爆発する危険性がある。 油のしみこんだものは自然発火する危険性がある。 酸化剤と混合したものは、加熱、衝撃により爆発する危険性がある。 加熱または火との接触により発火する危険性がある。 |
| 貯蔵、 取り扱い方法 | 火気、加熱、酸化剤を避け、密栓して冷暗所に貯蔵する。 |
| 消火方法 | 乾燥砂や膨張真珠岩(パーライト)、または金属火災用粉末消火剤で消火する。 |
金属粉
150 µmの網ふるいを通過するものが50%以上ある金属粉が対象。ただし、アルカリ金属、アルカリ土類金属、鉄およびマグネシウムは除く。
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 性状 | 水には溶けないが酸やアルカリに溶けて水素を発生する。 水と反応して水素を発生する。 粉じん爆発する危険性がある。 空気中の水分やハロゲン元素と反応して自然発火する危険性がある。 酸化剤と混合したものは、加熱、衝撃により発火することがある。 |
| 貯蔵、 取り扱い方法 | 火気、加熱、酸化剤を避け、密栓して冷暗所に貯蔵する。 水分やハロゲンとの接触を避ける。 |
| 消火方法 | 乾燥砂か金属火災用粉末消火剤で消火する。 |
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| 品名 | 比重 | 形状 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| アルミニウム粉 (Al) | 2.7 | 銀白色の粉末 | 燃焼すると、酸化アルミニウムを発生する。 |
| 亜鉛粉 (Zn) | 7.14 | 灰青色の粉末 | 緑色の炎を放って燃焼し、硫化亜鉛を発生する。 |
マグネシウム
2 mmの網ふるいを通過しない塊状のもの、および直径が2 mm以上の棒状のものは除く。
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 性状 | 比重1.74。 銀白色の粉末。 水には溶けないが、希薄な酸には溶けて水素を発生する。 冷水とは徐々に、熱水とは激しく反応して水素を発生する。 空気中の水分と反応して自然発火する危険性がある。 酸化剤と混合したものは、加熱、衝撃により発火することがある。 燃焼すると、白光を放って高温で燃え、酸化マグネシウムを発生する。 |
| 貯蔵、 取り扱い方法 | 火気、加熱、酸化剤を避け、密栓して冷暗所に貯蔵する。 水分や酸との接触を避ける。 |
| 消火方法 | 乾燥砂か金属火災用粉末消火剤で消火する。 |
引火性個体
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 貯蔵、 取り扱い方法 | 火気、加熱、酸化剤を避け、密栓して冷暗所に貯蔵する。 |
| 消火方法 | 泡消火剤、二酸化炭素消火剤、ハロゲン化物消火剤、粉末消火剤などで消火する。 |
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| 品名 | 形状 | 特徴 |
|---|---|---|
| 固形アルコール | 乳白色の寒天状 | 合成樹脂にメタノールまたはエタノールを凝固剤で固めたもの。 40℃未満で可燃性蒸気を発生するため、引火しやすい。 アルコールと同様の臭いがする。 |
| ゴムのり | のり状の個体 | 生ゴムを石油系溶剤などに溶かした接着剤。 水には溶けない。 約10℃で引火性の蒸気を発生する。 直射日光を避ける。 引火性蒸気を吸入すると、頭痛、めまい、貧血などを起こす危険性がある。 |
| ラッカーパテ | ペースト状の個体 | トルエン、ニトロセルロース、塗料用石灰などを配合した下地用塗料。 蒸気を吸入すると、有機溶剤中毒となる危険性がある。 直射日光を避ける。 |
第3類 自然発火性 及び 禁水性物質
| 品名 | 代表物質(品名と物質名が同じものは省略) |
|---|---|
| カリウム | |
| ナトリウム | |
| アルキルアルミニウム | |
| アルキルリチウム | ノルマルブチルリチウム |
| 黄りん | |
| アルカリ金属(カリウム、ナトリウムを除く)および アルカリ土類金属 | リチウム、カルシウム、バリウム |
| 有機金属化合物 (アルキルアルミニウム、アルキルリチウムを除く) | ジエチル亜鉛 |
| 金属の水素化合物 | 水酸化ナトリウム、水酸化リチウム |
| 金属のりん化物 | りん化カルシウム |
| カルシウムまたはアルミニウムの炭化物 | 炭化カルシウム、炭化アルミニウム |
| その他のもので、政令で定めるもの | トリクロロシラン |
| 前各号に掲げるもののいずれかを含有するもの |
カリウム、ナトリウム
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 性状 | 水やアルコールと反応して発熱し、水素を発生して発火する。 ハロゲンとも激しく反応する。 吸湿性および潮解性を有する。 空気中ではすぐに酸化される。 |
| 貯蔵、 取り扱い方法 | 火と水を避け、密栓して冷所に貯蔵する。 空気に触れると酸化されるため、灯油や流動パラフィン中に貯蔵する。 |
| 消火方法 | 乾燥砂で消火する。 |
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| 品名 | 比重 | 形状 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| カリウム (K) | 0.86 | 銀白色の柔らかい金属 | 融点以上に加熱すると、紫色の炎を出して燃える。 化学的反応性は、カリウムの方が大きい。 |
| ナトリウム (Na) | 0.97 | 銀白色の柔らかい金属 | 融点以上に加熱すると、黄色の炎を出して燃える。 融点は約98℃。 |
アルキルアルミニウム、アルキルリチウム
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 性状 | 水と爆発的に反応して発火、爆発する恐れがある。 空気と接触するだけで急激に酸化されて発火する危険性がある。 水や空気との反応性は、炭素数またはハロゲン数が多いものほど小さい。 アルコールやアミン類、二酸化炭素とも激しく反応する。 ハロゲン化物と激しく反応し、有害ガスを発生する。 皮膚に触れると火傷する。 ベンゼンやヘキサンなどで希釈すると、反応性が弱くなる。 |
| 貯蔵、 取り扱い方法 | 安全弁などを設けた耐圧性の容器に、不活性ガス(窒素やアルゴン)を注入し、密閉して冷暗所に貯蔵する。 ベンゼンやヘキサンなどで希釈すると危険性が軽減される。 |
| 消火方法 | 火勢が小さい場合は、粉末消化剤(炭酸水素ナトリウム)で消火する。 火勢が大きい場合は、乾燥砂に吸収させて火勢を弱らせる。 |
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| 品名 | 形状 | 特徴 |
|---|---|---|
| アルキルアルミニウム | 無色の固体または液体 | 加熱されると水素、塩化水素、エタン、エチレンガスを発生する。 |
| アルキルリチウム (ノルマルブチルリチウム) | 黄褐色の液体 |
黄りん (P)
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 性状 | 比重1.82。 自然発火性のみ。 白色または淡黄色のろう状の固体。 発火点は約50℃。 水には溶けないが、ベンゼンや二硫化炭素には溶ける。 空気中で徐々に酸化し、白煙を生じて自然発火する。 燃焼すると五酸化二りんを生じる。 アルカリと接触すると、有毒なりん化水素を発生する。 ハロゲンと反応する。 有毒。 暗所では青白色の光を発する。 |
| 貯蔵、 取り扱い方法 | 火気を避け、密栓して冷所に貯蔵する。 酸化を防ぐため、水中で貯蔵する。 |
| 消火方法 | 水と土砂を用いて消火する。 |
アルカリ金属 および アルカリ土類金属
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 性状 | 銀白色の柔らかい金属。 |
| 貯蔵、 取り扱い方法 | 火と水を避け、密栓して冷所に貯蔵する。 空気に触れると酸化されるため、灯油や流動パラフィン中に貯蔵する。 |
| 消火方法 | 乾燥砂で消火する。 |
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| 品名 | 比重 | 特徴 |
|---|---|---|
| リチウム (Li) | 0.53 | 禁水性のみ。 固体金属中で最も軽い。 固体金属中で最も比熱が大きい。 水と反応して水素を発生する。 燃焼すると深赤色の炎を出し、有毒な酸化リチウムを生じる。 ハロゲンと反応する。 |
| カルシウム (Ca) | 1.55 | 水と反応して水素を発生する。 燃焼すると橙色の炎を出し、酸化カルシウム(生石灰)を生じる。 貯蔵の際は、金属製容器に入れて密栓し、冷所に貯蔵する。 |
| バリウム (Ba) | 3.5 | 水と激しく反応し、水素を発生して発火する。 燃焼すると黄緑色の炎を出し、酸化バリウムとなる。 ハロゲンと反応する。 |
有機金属化合物
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| 品名 | 比重 | 形状 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ジエチル亜鉛 (Zn(C2H5)2) | 1.21 | 無色の液体 | 酸化されやすく、空気中で自然発火する。 水、アルコール、酸と反応して、可燃性のエタンガスを発生する。 ジエチルエーテル、ベンゼンに溶ける。 火と水を避け、密栓して冷所に貯蔵する。 不活性ガス(窒素など)中で貯蔵する。 粉末消化剤で消火する。 |
金属の水素化物
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 性状 | 水と激しく反応して水素を発生し、自然発火する恐れがある。 還元性が高い。 乾燥した空気中では安定。 |
| 貯蔵、 取り扱い方法 | 火と水を避け、密栓して冷所に貯蔵する。 不活性ガス(窒素など)中で貯蔵する。 |
| 消火方法 | 乾燥砂、二酸化炭素消化剤などで消火する。 |
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| 品名 | 比重 | 形状 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 水素化ナトリウム (NaH) | 1.40 | 灰色の結晶性粉末 | 高温にすると、水素とナトリウムに分解する。 有毒。 |
| 水素化リチウム (LiH) | 0.82 | 白色の結晶 | 高温にすると、水素とリチウムに分解する。 |
金属のりん化物
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| 品名 | 比重 | 形状 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| りん化カルシウム (Ca3P2) | 2.51 | 赤褐色の固体または粉末 | 不燃性。 水、弱酸と反応して、有毒で可燃性のりん化水素を発生する。 火と水を避け、密栓して冷所に貯蔵する。 空気との接触を避ける。 乾燥砂で消火する。 |
カルシウムまたはアルミニウムの炭化物
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 性状 | 高温下では還元性が強くなる。 |
| 貯蔵、 取り扱い方法 | 火と水を避け、密栓して冷所に貯蔵する。 不活性ガス(窒素など)中で貯蔵する。 |
| 消火方法 | 乾燥砂か粉末消化剤で消火する。 |
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| 品名 | 比重 | 形状 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 炭化カルシウム (CaC2) | 2.22 | 無色または白色の結晶 | 市販品は不純物を含むため灰色。 不燃性。 水と反応して、有毒で可燃性のアセチレンガスを発生、水酸化カルシウム(消石灰)となる。 高温下では窒素ガスと反応し、石灰窒素を発生する。 吸湿性がある。 |
| 炭化アルミニウム (Al4C3) | 2.37 | 無色の結晶 | 市販品は不純物を含むため黄色。 水と反応して、有毒で可燃性のメタンガスを発生し、水酸化アルミニウムとなる。 |
その他のもので、政令で定めるもの
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| 品名 | 比重 | 形状 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| トリクロロシラン (SiHCl3) | 1.34 | 無色で揮発性の強い液体 | 引火点は-50℃以下。 水と反応して塩化水素を発生する。 酸化剤と混合すると、爆発的に反応する。 火と水を避け、密栓して冷所に貯蔵する。 乾燥砂で消火する。 |
第4類 引火性液体
| 分類 | 特徴 |
|---|---|
| 特殊引火物 | 1気圧において、発火点が100℃以下のもの又は引火点が-20℃以下で沸点が40℃以下のもの。 |
| 第1石油類 | 1気圧において、引火点が21℃未満のもの。 |
| アルコール類 | 1分子を構成する炭素の原子数が1~3個の飽和1価アルコール。(含有量が60%未満の水溶液を除く) |
| 第2石油類 | 1気圧において、引火点が21℃以上70℃未満のもの。 |
| 第3石油類 | 1気圧において、引火点が70℃以上200℃未満のもの。 |
| 第4石油類 | 1気圧において、引火点が200℃以上250℃未満のもの。 |
| 動植物油類 | 動植物から抽出したものであって、1気圧において引火点が250℃未満のもの。 |
| 品名 | 性質 | 指定数量 |
|---|---|---|
| 特殊引火物 | 50 L | |
| 第1石油類 | 非水溶性 | 200 L |
| 水溶性 | 400 L | |
| アルコール類 | 400 L | |
| 第2石油類 | 非水溶性 | 1000 L |
| 水溶性 | 2000 L | |
| 第3石油類 | 非水溶性 | 2000 L |
| 水溶性 | 4000 L | |
| 第4石油類 | 6000 L | |
| 動植物油類 | 10000 L |
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| 品名 | 比重 | 沸点 [℃] | 引火点 [℃] | 発火点 [℃] | 水溶性 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 特殊引火物 | ジエチルエーテル | 0.7 | 35 | -45 | 160 | △ |
| 二硫化炭素 | 1.3 | 46 | -30以下 | 90 | × | |
| アセトアルデヒド | 0.8 | 20 | -39 | 175 | ○ | |
| 酸化プロピレン | 0.83 | 35 | -37 | 449 | ○ | |
| 第1石油類 | ガソリン | 0.65~0.75 | 40~220 | -40以下 | 300 | × |
| ベンゼン | 0.88 | 80 | -11 | 498 | × | |
| トルエン | 0.87 | 111 | 4 | 480 | × | |
| アセトン | 0.8 | 57 | -20 | 465 | ○ | |
| ピリジン | 0.98 | 115 | 20 | 482 | ○ | |
| メチルエチルケトン | 0.81 | 80 | -7 | 404 | △ | |
| アルコール類 | メチルアルコール | 0.79 | 65 | 11 | 385 | ○ |
| エチルアルコール | 0.79 | 78 | 13 | 363 | ○ | |
| イソプロピルアルコール | 0.79 | 82 | 15 | 399 | ○ | |
| 第2石油類 | 灯油 | 0.8~0.85 | 150~320 | 40~60 | 255 | × |
| 軽油 | 0.8~0.9 | 200~350 | 50~70 | 250 | × | |
| クロロベンゼン | 1.11 | 139 | 28 | 593 | × | |
| キシレン (オルト) | 0.88 | 144 | 33 | 463 | × | |
| 酢酸 | 1.05 | 118 | 39 | 463 | ○ | |
| 第3石油類 | 重油 | 0.9~1.0 | 300以上 | 70~150 | 250~380 | × |
| クレオソート油 | 1.0以上 | 200以上 | 74 | 336 | × | |
| アニリン | 1.01 | 185 | 70 | 615 | △ | |
| ニトロベンゼン | 1.2 | 211 | 88 | 482 | × | |
| エチレングリコール | 1.1 | 198 | 111 | 398 | ○ | |
| グリセリン | 1.3 | 290 | 177 | 370 | ○ | |
| 第4石油類 | ギヤー油 | 0.9 | 220 | × | ||
| シリンダー油 | 0.95 | 250 | × | |||
| 動植物油類 | アマニ油、キリ油 | 1.0以下 | 200~250 | × | ||
| なたね油、大豆油 | 1.0以下 | 200~250 | × | |||
| ヤシ油、落花生油 | 1.0以下 | 200~250 | × | |||
第5類 自己反応性物質
| 品名 | 代表物質(品名と物質名が同じものは省略) |
|---|---|
| 有機過酸化物 | 過酸化ベンゾイル、メチルエチルケトンパーオキサイド、過酢酸 |
| 硝酸エステル類 | 硝酸エチル、硝酸メチル、ニトログリセリン、ニトロセルロース |
| ニトロ化合物 | ピクリン酸、トリニトロトルエン |
| ニトロソ化合物 | ジニトロソペンタメチレンテトラミン |
| アゾ化合物 | アゾビスイソブチロニトリル |
| ジアゾ化合物 | ジアゾジニトロフェノール |
| ヒドラジンの誘導体 | 硫酸ヒドラジン |
| ヒドロキシルアミン | |
| ヒドロキシルアミン塩類 | 硫酸ヒドロキシルアミン、塩酸ヒドロキシルアミン |
| その他のもので、政令で定めるもの | アジ化ナトリウム、硝酸グアニジン |
有機過酸化物
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 性状 | |
| 貯蔵、 取り扱い方法 | 火気、衝撃、摩擦等を避け、密栓して換気のよい冷所に貯蔵する。 強酸や有機物と接触しないようにする。 |
| 消火方法 | 水系の消化剤で消火する。 |
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| 品名 | 比重 | 形状 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 過酸化ベンゾイル ((C6H5CO)2O2) | 1.33 | 白色または無色の結晶 | 発火点125℃。 水には溶けないが、有機溶剤には溶けやすい。 強力な酸化作用がある。 加熱すると100℃前後で白煙を上げて激しく分解する。 着火すると有毒な黒煙を上げて燃焼する。 乾燥すると危険性が増す。 常温では安定しているが、100℃前後で分解し、有毒ガスを発生する。 強酸(濃硫酸や硝酸など)や有機物およびアミン類と接触、または日光によって分解して爆発する恐れがある。 |
| メチルエチルケトンパーオキサイド (CH3C2H5CO2)2 | 1.12 | 無色透明の油状の液体 | 引火点50℃。 特有の臭気がある。 水には溶けないが、ジエチルエーテルには溶ける。 強力な酸化作用がある。 加熱や衝撃、摩擦、日光によって分解する。 鉄、ぼろ布、アルカリ等と接触すると、著しく分解が促進される。 高純度のものは危険性が高いので、市販品はジメチルフタレート(フタル酸ジメチル)などで50~60%に希釈されている。 内圧上昇によって分解が促進されるのを防ぐため、容器は密栓せず通気性をもたせる。 |
| 過酢酸 (CH3COO2H) | 1.15 | 無色透明の液体 | 引火点41℃、発火点200℃。 水によく溶ける。 有毒で臭気の強い強酸化剤。 過熱すると分解して刺激性の煙とガスを発生し、110℃で爆発する。 アルミニウムなど多くの金属を侵す。 摩擦、衝撃等により分解する。 |
硝酸エステル類
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 性状 | |
| 貯蔵、 取り扱い方法 | 火気、衝撃、摩擦等を避け、密栓して換気のよい冷所に貯蔵する。 |
| 消火方法 |
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| 品名 | 比重 | 形状 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 硝酸エチル (C2H5NO3) | 1.11 | 無色透明の液体 | 引火点10℃、沸点87.2℃。 水に少し溶ける。 アルコール、ジエチルエーテルに溶ける。 芳香臭、甘みがある。 日光に当てない。 消火は困難。 |
| 硝酸メチル (CH3NO3) | 1.22 | 無色透明の液体 | 引火点15℃。 アルコール、ジエチルエーテルに溶ける。 芳香臭、甘みがある。 日光に当てない。 消火は困難。 |
| ニトログリセリン (C3H5(ONO2)3) | 1.6 | 無色の油状液体 | 甘みがあり有毒。 水に溶けないが、有機溶剤に溶ける。 8℃で凍結し、液体よりも危険になる。 水酸化ナトリウムのアルコール溶液で分解し、非爆発性になる。 消火は困難。 |
| ニトロセルロース 別名:硝化綿 ([C6H7O2(ONO2)3]n) | 1.7 | 無色または白色の線状の固体 | 無味無臭。 水に溶けないが、有機溶剤に溶ける。 硝化度(窒素含有量)が大きいほど爆発する危険性が高くなる。 硝化度12.8%を超えるもの:強硝化綿(強綿薬) 硝化度12.8%未満のもの:弱硝化綿(弱綿薬) 弱硝化綿はエタノールやジエチルエーテルに溶けるが、強硝化綿は溶けない。 水やアルコールなどで潤滑な状態にして保存する。 日光に当てない。 水系の消化剤で消火する。 コロジオン:弱硝化綿をエタノールとジエチルエーテルの混合液に溶かしたもの。 セルロイド:ニトロセルロースに樟脳(しょうのう)を添加したプラスチック。古いものや粗製品ほど発火点が低く危険。 |
ニトロ化合物
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 性状 | |
| 貯蔵、 取り扱い方法 | 火気、衝撃、摩擦等を避け、密栓して換気のよい冷所に貯蔵する。 急激に加熱すると発火、爆発するおそれがある。 乾燥させた状態で貯蔵、取り扱わない。 |
| 消火方法 | 水系の消化剤で消火する。 |
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| 品名 | 比重 | 形状 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ピクリン酸 別名:トリニトロフェノール (C6H2(NO2)3OH) | 1.77 | 黄色の結晶 | 引火点150℃。 無臭で苦味があり有毒。 冷水には殆ど溶けないが、熱湯やアルコール、ジエチルエーテルなどによく溶ける。 金属と反応して爆発性の金属塩になる。 |
| トリニトロトルエン 別名:TNT (C6H2(NO2)3CH3) | 1.65 | 淡黄色の結晶 | ピクリン酸よりやや安定している。 日光に当たると茶褐色に変色する。 水には溶けないが、熱するとアルコールやジエチルエーテルなどに溶ける。 |
ニトロソ化合物
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 性状 | |
| 貯蔵、 取り扱い方法 | 火気、衝撃、摩擦等を避け、密栓して換気のよい冷所に貯蔵する。 急激に加熱すると発火、爆発するおそれがある。 乾燥させた状態で貯蔵、取り扱わない。 |
| 消火方法 | 水系の消化剤で消火する。 |
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| 品名 | 比重 | 形状 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ピクリン酸 別名:トリニトロフェノール (C6H2(NO2)3OH) | 1.77 | 黄色の結晶 | 引火点150℃。 無臭で苦味があり有毒。 冷水には殆ど溶けないが、熱湯やアルコール、ジエチルエーテルなどによく溶ける。 金属と反応して爆発性の金属塩になる。 |
| トリニトロトルエン 別名:TNT (C6H2(NO2)3CH3) | 1.65 | 淡黄色の結晶 | ピクリン酸よりやや安定している。 日光に当たると茶褐色に変色する。 水には溶けないが、熱するとアルコールやジエチルエーテルなどに溶ける。 |
ニトロソ化合物
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| 品名 | 形状 | 特徴 |
|---|---|---|
| ジニトロソペンタメチレンテトラミン (C5H10N6O2) | 淡黄色の粉末 | 水、アルコール、ベンゼン、アセトンなどにわずかに溶ける。 約200℃で分解し、窒素、アンモニア、ホルムアルデヒドなどを発生する。 強酸に接触すると、爆発的に分解する。 火気、衝撃、摩擦等を避け、密栓して換気のよい冷所に貯蔵する。 水系の消化剤で消火する。 |
アゾ化合物
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| 品名 | 形状 | 特徴 |
|---|---|---|
| アゾビスイソブチロニトリル ([C(CH3)2CN]2N2) | 白色の固体 | 水に溶けにくい。 エチルアルコール、ジエチルエーテルに溶ける。 融点(107℃)以上に加熱すると、窒素とシアン化水素(青酸ガス) に分解する。 火気、衝撃、摩擦等を避け、密栓して換気のよい冷所に貯蔵する。 水系の消化剤で消火する。 |
ジアゾ化合物
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| 品名 | 形状 | 特徴 |
|---|---|---|
| ジアゾジニトロフェノール (C6H2N4O5) | 黄色の不定形粉末 | 水に溶けにくい。 アルコールやアセトンなどの有機溶剤に溶ける。 光に当たると褐色に変色する。 加熱すると爆発的に分解する。 火気、衝撃、摩擦等を避け、密栓して換気のよい冷所に貯蔵する。 水中もしくは湿らせて保管する。 消火は困難。 |
ヒドラジンの誘導体
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| 品名 | 比重 | 形状 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 硫酸ヒドラジン (NH2NH2∙H2SO4) | 1.37 | 白色の結晶 | 冷水やアルコールに溶けないが、温水に溶け酸性を示す。 還元性が強く、酸化剤とは激しく反応する。 融点以上で分解し、アンモニア、二酸化硫黄、硫化水素、硫黄を生成する。 アルカリと接触すると、ヒドラジンを遊離する。 火気、直射日光を避け、冷所に貯蔵する。 水系の消化剤で消火する。 保護メガネ、防じんマスクなどの保護具を着用する。 |
ヒドロキシルアミン (NH2OH)
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 性状 | 白色の結晶。 水、アルコールによく溶ける。 潮解性がある。 蒸気は空気より重い。 強い還元剤。 蒸気を大量に吸引すると、血液の酸素吸引力低下により死亡する危険性がある。 火気、高温体に接触すると、爆発的に燃焼する。 紫外線を照射すると爆発する。 |
| 貯蔵、 取り扱い方法 | 火気、衝撃、摩擦等を避け、密栓して乾燥した冷所に貯蔵する。 |
| 消火方法 | 水系の消化剤で消火する。 保護メガネ、防じんマスクなどの保護具を着用する。 |
ヒドロキシルアミン塩類
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 性状 | 潮解性がある。 水に溶け強酸性を示す。 強い還元剤であり、酸化剤と接触すると激しく反応し、爆発する危険性がある。 蒸気を大量に吸引すると、血液の酸素吸引力低下により死亡する危険性がある。 |
| 貯蔵、 取り扱い方法 | 密栓して乾燥状態を保つ。 ガラス容器など、金属以外の容器に貯蔵する。 火気、高温体と接触しないようにして、冷所に貯蔵する。 |
| 消火方法 | 水系の消化剤で消火する。 保護メガネ、防じんマスクなどの保護具を着用する。 |
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| 品名 | 比重 | 形状 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 硫酸ヒドロキシルアミン (H2SO4∙ (HN2OH)2) | 1.9 | 白色の結晶 | アルコールには溶けない。 |
| 塩酸ヒドロキシルアミン (HCl∙NH2OH) | 1.67 | 白色の結晶 | エタノール、メタノールにわずかに溶ける。 |
その他のもので、政令で定めるもの
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| 品名 | 比重 | 形状 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| アジ化ナトリウム (NaN3) | 1.85 | 無色の板状結晶 | 水に溶けるが、エタノールに溶けにくい。 加熱すると300℃で分解して、窒素と金属ナトリウムを生じる。 自身に爆発性はないが、酸と接触すると有毒で爆発性のあるアジ化水素酸を発生する。 水があると重金属と反応し、爆発性のアジ化物を生じる。 直射日光をさけ、換気のいい冷所に貯蔵する。 酸や金属粉と接触させない。 鉄筋コンクリートの床を、地盤面より高く造る。 乾燥砂で消火する。(注水は厳禁:金属ナトリウムが禁水性) |
| 硝酸グアニジン (CH6N4O3) | 1.44 | 白色の結晶 | 水、アルコールに溶ける。 強力な酸化剤である。 加熱、衝撃により爆発する危険性がある。 有機物に接触すると発火する。 水系の消化剤で消火する。 |
第6類 酸化性液体
| 品名 | 代表物質(品名と物質名が同じものは省略) |
|---|---|
| 過塩素酸 | |
| 過酸化水素 | |
| 硝酸 | 硝酸、発煙硝酸 |
| その他のもので、政令で定めるもの | 三ふっ化臭素、五ふっ化臭素、五ふっ化よう素 |
過塩素酸 (HCIO4)
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 性状 | 比重1.77。 無色で油状の液体。 水に溶けやすいが、水と接触すると音を発して発熱する。 空気中で強く発煙する。 強力な酸化作用があり、有機物と接触すると発火あるいは爆発する危険性がある。 加熱すると、有毒な塩化水素ガスを発生する イオン化傾向の小さい、銀や銅とも激しく反応する。 |
| 貯蔵、 取り扱い方法 | 火気、日光、可燃物等を避け、耐酸性の容器(ガラス)を密栓して通風のよい場所で貯蔵、取り扱う。 正しく貯蔵しても分解して変色することがあるので、定期的に点検すること。 漏れ出したときは、アルカリ液を用いて中和する。 |
| 消火方法 | 大量の水で消火する。 |
過酸化水素 (H2O2)
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 性状 | 比重1.44。 無色で油状の液体。 水やアルコールなどには溶けるが、石油、ベンジンなどには溶けない。 強力な酸化作用がある。 有機物や金属粉と接触すると、発火あるいは爆発する危険性がある。 加熱、衝撃、摩擦等によって、発火あるいは爆発する危険性がある。 濃度50%以上のものは、常温でも酸素と水に分解する。 きわめて不安定な物質であり、一般的に尿酸やりん酸などが安定剤として用いられる。 |
| 貯蔵、 取り扱い方法 | 火気、日光、可燃物等を避け、耐酸性の容器を密栓せず通風のよい場所で貯蔵、取り扱う。(通気孔を設ける) 漏えいしたときは多量の水で洗い流す。 |
| 消火方法 | 大量の水で消火する。 |
硝酸
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 性状 | 水に溶け、水溶液は強い酸性を示す。 金属と接触すると、金属(金、白金を除く)を溶かして腐食させ、硝酸塩を生じる。 加熱または日光などにより、酸素と有毒な二酸化窒素を発生する。 イオン化傾向の小さい銀や銅をも腐食させる。 二硫化炭素、アミン類、ヒドラジンなどと混合すると、発火または爆発する。 有機物と接触すると、発火、爆発する危険性がある。 湿った空気中で発煙する。 |
| 貯蔵、 取り扱い方法 | 火気、日光、可燃物等を避け、耐酸性の容器を密栓して通風のよい場所で貯蔵、取り扱う。 金属粉との接触を避ける。 ほとんどの金属を腐食させるので、比較的安定なステンレスやアルミニウム製の容器を使用する。 流出時は乾燥砂で防ぎ、水で希釈しつつソーダ灰や消石灰で中和する。 |
| 消火方法 | 硝酸自体は燃焼しないので、燃焼物に適応した消化剤を用いる。 |
ハロゲン間化合物
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 性状 | 一般的に無色で揮発性の液体。 強力な酸化剤。 可燃物や有機物と接触すると、自然発火し爆発的に燃焼する危険性がある。 多数のふっ素原始を含むものほど反応性に富、ほとんどの金属、非金属と反応してふっ化物をつくる。 |
| 貯蔵、 取り扱い方法 | 水と接触させない。 可燃物と接触させない。 容器は密栓する。 |
| 消火方法 | 粉末消化剤または乾燥砂で消火する。 |
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| 品名 | 比重 | 特徴 |
|---|---|---|
| 三ふっ化臭素 (BrF3) | 2.84 | 空気中で発煙する。 低温で固形化する。(融点 8.8℃) 水と激しく反応してふっ化水素を発生する。 |
| 五ふっ化臭素 (BrF5) | 2.46 | 沸点が低いので気化しやすい。(沸点 41℃) 三ふっ化臭素より反応性に富む。 水と激しく反応してふっ化水素を発生する。 |
| 五ふっ化よう素 (IF5) | 3.2 | 反応性に富み、金属と容易に反応してふっ化物を生じる。 水と激しく反応してふっ化水素を生じる。 強酸で腐食性が強く、ガラス容器を腐食させる。 |

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